スーツケース修理
私たちの修理技術は完全オリジナル、誰かに学んだものではありません
業界のパイオニア（先駆者）として
40年以上前の創業当時は、どこも、誰もやっていなかったスーツケースの修理。世の中でまだ必要とされていない、誰もできるとは思っていない。そういうモノの中にこそ、新しい需要やビジネスのチャンスがあると考えた創業者や先達の職人たちが、長年にわたって繰り返す試行錯誤の中で育ててきた事業です。
その想いを引き継ぎ、多くの職人たちが新しい材料・工具・工法などに挑戦し、様々な工夫を積み重ね、今なお弛まぬ努力と研鑽にいそしんでいます。
「もう直らない」とあきらめてしまうような破損を無数に直してきた実績と経験が私たちにはあります。
意外と壊れるスーツケース
スーツケースはサイズ・容量も大きく、中の荷物も含めるとかなり重量があるため、ちょっとした衝撃でも、そのエネルギーは意外と大きいです。中身がカラのスーツケースでは壊れなくても、荷物がたくさん入っていると、壊れることがあります。
[ 物体の衝撃力＝質量×速さ ]
衝撃のエネルギーは掛け算になるので、重さが２０ｋｇになった場合、単純に衝撃は２０倍！になります。
中の荷物だけでなく、スーツケース自体の重さもあります。Lサイズだとフレームタイプは平均して約5kg、ファスナージッパータイプのものでも約４kgあります。
最近人気の高い軽量化を進めたスーツケースは３kgぐらいですが、やはりできるだけ重量が軽いほうが、破損も起きにくくなります。
ただ直すのではなく、お客様の想いも治すために
部品の交換は一見すると簡単に思えますが・・・
ハンドルやキャスター、鍵など、スーツケースには様々な部品が使われています。部品を交換する修理作業の難易度はそれほど高くないですが、適切な部品を調達することがなかなか難しいです。
スーツケース業界には共通規格というものがありません。
各メーカーがそれぞれ独自に製品を開発し、常に進歩しているため、同じような部品に見えても、モデルによっては取付位置が変わったり、サイズが違っていたり、わずかでも異なると、基本的には適合しないことが多いです。
弊社では、メーカーにご協力いただき同じ部品を調達することはもちろん、訳あり品や処分品から部品を取り外して利用したり、傷んだ部品でも新品同様に再生・メンテナンスして再利用したり、様々な方法で修理に必要な部品を多数ストックしています。
それでも適合部品が無い場合は、異なる製品の部品を流用して取替えいたします。
多数の在庫部品の中から適正なサイズや取付可能なもの、スーツケースとしてご使用上の支障がないものをを探し出し、選別するには、多くの経験と正確な部品管理が必要になります。
へこんだり割れたボディは、色や風合いの再現にまでこだわる
スーツケースは各メーカーともカラーのラインナップが豊富なうえ、デザインもたくさんありますが、私たちの修理は必ずしも新品同様に戻すだけではなく、旅行中に付いた僅かなキズや汚れ、色褪せ、その他の使用感も含めた風合いをできる限り再現するように工夫しています。
スーツケースにはお客様の旅行の思い出がたくさん刻まれています。
弊社では、ご依頼品の状態に応じて、色や風合いを再現するという点にもこだわって修理をおこなっています。
ご依頼品が新品同様の綺麗な状態であれば、同じように綺麗な仕上げにいたします。
あるいはご依頼品がとても使い込まれていて、ボディ全体にキズや汚れが多くあるような状態であれば、ボディの一部分だけが新品同様にピカピカしていてはかえっておかしく、違和感が出てしまいますので、あえて元の風合いと同じように仕上げることで、スーツケース全体の調和がとれた仕上げにいたします。
（技術的な問題や課題もあり、風合いを再現できない場合もあります）
ボディ塗装の際の調色は、わたしたちが誇る技術の一つです。
他では修理できないと断られたものも、お任せください
ご依頼を受けるなかでお客様より頂く嬉しいお声の中に、チラホラと「よそでは『修理できない』と、いろんなところで断られたのですが、山澤工房に聞いてみてよかった」という声があります。
修理職人にとって、このようなお言葉を頂けることは、望外の喜びでありますが、修理の依頼先を見つけることに苦労されている方が、意外と多くいらっしゃることに気付かされます。
弊社ではスーツケースだけではなく、色々なケース類のご依頼を頂くことがあります。
楽器ケース、輸送用ケース、アルミケース、ダイビング機材用ケース、ゴルフバッグ、ガンケース、スノーボード用カバー、ペットキャリー、カメラケース、、etc
～スーツケース以外のご依頼品～ （クリックで開く）
修理事例
これまでの数万点ある修理実績の中から、一部をご紹介いたします。
修理事例の中から、どういう破損を修理しているのか、修理後にどういう仕上りになるのかなどをご覧頂ければ、修理をご検討されているお客様にとってもイメージがしやすいかと思います。
お客様からの声
お客様から頂いたお手紙やメールなど
（クリックして開く）
青森県 T.S様(お手紙)
山澤工房の職人のみなさんへ
先日は古いトランクを修理していただき大変感謝しています。
ありがとうございました。
40年を経過したトランクを直していただくのは心苦しく、また修理できるものか半信半疑でした。
それをみごとにブルーにもとどおりに直していただけて、感激もひとしおです。
叔父から譲り受け、私と共に出かけてくれた思い出の深いトランクです。
これを持っていつか南米に出かけられたらとワクワクします。
それではみなさん暑さも厳しくなってきましたので、お身体ご自愛下さい。
たくさんの感謝をこめて
西宮市 Y 様(Eメール)
こんにちは。
この度はスーツケースの修理でお世話になりました。
修理品を受領いたしました。
連絡が遅くなり申し訳ありません。
修理した箇所を示すシールが貼っていなければどこを修理したのかわからないくらいの出来栄えで驚きました。
直らないとあきらめていたものの、思い入れのある物なので捨てられずにいた物がこうして再度使えるようになってまた一緒に旅に出られると思うととても喜ばしいです。
これからは待ち時間に寄りかかったりせず負荷をかけないように（笑）大事に使いたいと思います。
また、修理の完成度だけでなく、修理の依頼等の対応も迅速且つ丁寧で、最後まで安心してお任せできました。
これからも御社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
神戸市 某ホテル コンシェルジュ N 様(Eメール)
この度はいつもながらの丁寧かつ迅速な対応に心より感謝いたします。
修理の仕上がり具合には感服いたしました。さすがプロでらっしゃると、その技術にも感動いたしました。
お蔭様で、当然ながらもお客様にもご満足を頂き、次の旅行に間に合ったことや、古いけども大事にされていたスーツケースが早くに戻ってきたことを喜んでらっしゃいました。
私も個人的にかばんが大好きでして、やはり”旅の友”として長く付き合う”かばん”は大事なパートナーであると思っています。
これからも色々とお世話になることがございますが、今後ともお付き合いの程宜しくお願い致します。
ありがとうございました。
日進市 I.M様(お手紙)
前略
お礼が遅れてしまいました。
スーツケースを丁寧になおして下さりありがとうございました。
うれしかったです。
スーツケースをなおす工房があるなんて、なんて「すてき」な事でしょう。
本当にありがとうございました。
皆様これからも旅人の良き味方をお願いします。
本当にありがとうございました。